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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科37巻9号

1983年09月発行

綜説

モノクローナル抗体による腫瘍抗原の検索と治療への応用

著者: 谷内昭1 遠藤高夫1 今井浩三1

所属機関: 1札幌医科大学第一内科学教室

ページ範囲:P.767 - P.776

文献概要

はじめに
 癌細胞を正常細胞から抗原的な差異により識別することができれば,これを癌の診断のみならず,治療にも応用することが可能となる。このような試みは,ポリクローナル抗体を使用し古くから行われてきたが,従来は癌細胞を異種動物に免疫し,その血清に吸収操作を加えて抗体を作製していたため,その力価,特異性ならびに再現性に問題があり,著しい進展をみなかつた。
 1975年MilsteinとKöhler1)によりこの障壁をのり越え得る方法が開発された。それが細胞融合法によるモノクローナル抗体の作製である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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