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泌尿器科医に必要な形成外科手技(3)—筋皮弁(MC Flap)について
著者: 児島忠雄1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学形成外科学教室
ページ範囲:P.789 - P.795
文献購入ページに移動最近の形成外科領域のめざましい進歩はマイクロサージャリーの発達による遊離組織移植,それにつづいての筋皮弁(MC Flap)による軟部組織欠損の修復である。かつては一次的被覆が想像することもできなかつた深達性の軟部組織欠損,潰瘍,褥創などを1回で被覆することが可能となつた。これらの進歩はマイクロサージャリーの発展に伴う皮膚および筋肉・皮膚の血行動態の研究に負うところが多い1)。
これらの筋皮弁を用いる適応は形成外科領域のみならず,外科,耳鼻咽喉科,眼科など各科の領域にわたつている。もちろん,泌尿器科領域においても例外でないと考える。はじめに筋皮弁(MCFlap)の概念,筋肉内血行のパターンについて,ついで泌尿器科領域の適応について述べ,さらに手術手技について言及する。
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