臨床泌尿器科37巻9号

1983年09月発行

症例

サンゴ状結石を伴つた腎外腎杯例

著者： 増田富士男¹ 池本庸¹ 東陽一郎¹ 町田豊平¹

所属機関： ¹東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲：P.817 - P.819

文献概要

緒言
　腎外腎杯とは，大腎杯が腎外に存在している稀な先天性奇形である。本症は1925年，Eisendrath^1）が4例をまとめて発表したのが最初で，欧米では現在までに24例の報告がなされているにすぎず，本邦では濃沼^2）の1例，渡辺^3）の3例の計4例をみるのみである。
　最近われわれは，サンゴ状結石を伴つた腎外腎杯の1例を経験したので報告する。