文献詳細
症例
陰嚢皮膚利用の尿道形成術後12年目に生じた結石を伴う尿道憩室の1例
著者: 竹内信一1 佐竹一郎1 田利清信1
所属機関: 1埼玉県立がんセンター泌尿器科
ページ範囲:P.839 - P.842
文献概要
後部尿道狭窄に対する手術療法としては皮膚弁を用いて欠損尿道を補充する方法が推奨され,本邦においても多くの成功例が報告されている1〜3)。しかし,本法施行例に対する長期follow upに関する発表は少ないようである4)。今回,われわれは陰嚢皮膚弁を利用した尿道形成術後12年目に生じた,結石を伴う尿道憩室の1例を経験したので,皮膚弁利用の尿道形成術後の晩期後遺症・合併症について若干の文献的考察を加えて報告する。
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