icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科37巻9号

1983年09月発行

交見室

重複癌の増加傾向について/腎偽腫瘍について

著者: 藍沢茂雄1 永井純2

所属機関: 1慈恵医大病理 2帝京大医学部放射線科

ページ範囲:P.852 - P.853

文献概要

 重複癌の診断基準はWarren & Gatesの提唱したものに従つていると思われるが,この基準は不完全なため,多くの重複癌の報告はそれぞれの著者により新たな追加基準がもうけられがちである。
 第一の問題は,いわゆる"多発癌"の取り扱いで"同一臓器に複数の癌が発生する"ことは多発性骨髄腫,悪性リンパ腫,肝細胞癌などにみることができる。泌尿器科系領域では腎孟から後部尿道へかけての移行上皮より発生する癌も多発癌と考えてさしつかえなく,通常これらの連なつた移行上皮を同一臓器と拡大解釈する。これら多発癌を重複癌に組みこんでしまうと重複癌の統計は混乱を来す。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら