文献詳細
原著
前立腺TUR後の膀胱テネスムスに対するモルフィン硬膜外投与の効果
著者: 西山勉1 斉藤良司2
所属機関: 1新潟大学医学部泌尿器科学教室 2長岡赤十字病院泌尿器科
ページ範囲:P.51 - P.54
文献概要
モルフィンを硬膜外腔に投与することによる鎮痛法は,1979年Bahar1)が発表して以来広く用いられている。硬膜外腔に投与されたモルフィンは硬膜を通過し,主に脊髄後角のopiate receptorと結合して鎮痛効果をもたらすと考えられており,その作用は短時間で発現し,持続時間の長い点が特徴である。
泌尿器科領域において,膀胱や前立腺手術後の種々の膀胱刺激症状の処置は度々患者ならびに医師を悩ます問題であり,これに対しモルフィンの硬膜外投与による鎮痛法は良い適応であると考えられるが,その報告2,3)はあまりない。
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