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症例
両側性睾丸浸潤を伴つた小児急性リンパ性白血病の1例
著者: 八木橋勇治1 渡辺耕平1 鈴木唯司1 東野一郎1 工藤真生2
所属機関: 1弘前大学医学部泌尿器科学教室 2大舘市立総合病院小児科
ページ範囲:P.81 - P.84
文献購入ページに移動近年,小児急性白血病の治療成績の向上により,長期生存が可能となり1),それに伴い造血臓器以外における白血病性腫瘤形成は増加傾向がみられる2)。泌尿器科領域では,睾丸腫瘤形成例が増加しており,白血病治療上の重要な課題の一つとなつてきている3〜5)。
今回われわれは,小児急性リンパ性白血病(ALL)の寛解中に,両側睾丸腫瘤形成を来した1例を経験したので,その経過について報告するとともに,若干の文献的考察を加える。
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