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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科38巻11号

1984年11月発行

綜説

前立腺と内分泌

著者: 山中英寿1

所属機関: 1群馬大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.931 - P.937

文献概要

はじめに
 前立腺は雄性副性器の一つであり,睾丸性アンドロゲンを中心として,種々のホルモンによりその発育および生理機能の維持がなされている。本稿においては前立腺のホルモン依存性について動物実験成績を中心にして述べ,さらに前立腺におけるアンドロゲン作用発現機序について最近の知見をまじえつつ述べる。前立腺肥大症はヒトに特有の良性増殖であり,そのpathogenesisについてはいまだ明らかではないが,間質が重要な鍵をにぎつている可能性があるので,間質に焦点を合わせて前立腺肥大症の発生病理および治療について私見をまじえつつ論じてみたい。最後に前立腺癌において最近,話題となつている,1)前立腺癌ホルモン反応性の生化学手法および組織化学的手法による予測の問題,2) LH・RH analogue製剤による前立腺癌の治療,についても少しく述べてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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