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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科38巻12号

1984年12月発行

文献概要

綜説

レーザー内視鏡治療の現状と問題点

著者: 久住治男1 内藤克輔1 三崎俊光1 横山修1

所属機関: 1金沢大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.1023 - P.1032

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はじめに
 1960年Maimanにより初めて作られたルビーレーザーは,ルビー結晶にキセノンのフラッシュランプを当ててポンピングを行い,その結果として694.3nmの波長を有する赤色光レーザーが得られたが,その後各種のレーザーが発明され,現在では加工,通信,計測,医療などさまざまな分野で利用されている。
 レーザー(LASER)とは,誘導放出による光増幅:Light Amplification by Stimulated Emissionof Radiationの頭文字を取つて名付けられた頭字語である。強い発光能力を持つた原子・分子に外部よりエネルギーを与えて人工的に高い電子エネルギーレベルに励起し,励起された電子が基底状態に落ちる際に発光する。この光の一部が他の電子を励起し発光を生じさせるというように連鎖的に発光が強められ(pumping),光がレーザー媒質を伝わつていくにつれ増幅されていくのである。レーザー光は単色光(monochromacity)であり,すぐれた指向性を有す。しかも高いエネルギーの光を得られることが特徴とされている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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