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手術手技
追加発言 2
著者: 石橋道男1
所属機関: 1大阪大学医学部泌尿器科学教室
ページ範囲:P.1043 - P.1044
文献購入ページに移動術後の抗生剤は,当教室では生体腎移植,死体腎移植いずれの場合も,ペニシリン系,セファロスポリン系抗生物質を使用し,泌尿器科の無菌手術に準じた量を術後より5日目頃までは点滴静注し,その後は少量で内服を創治癒の術後2週目頃まで使用している。長谷川先生も指摘しているように,死体腎移植の使用はとくに必要となるであろう。死体腎ドナーが脳外傷の場合,他に開放創を有すこともあり摘出腎が完全には無菌的でないこともありうるので,移植腎保存中の灌流液の培養は必ず行い,術後早期の不明熱に対処しうるようにしている。今後,免疫抑制剤としてサイクロスポリンAの使用が一般化するであろうが,腎毒性を有す抗生剤を併用するとサイクロスポリンによる腎毒性が増強されることもあり1),抗生剤の選択には留意する必要がある。
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