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原著
急性有痛性陰嚢病変の超音波診断法
著者: 澤村良勝1 黒田加奈美1 川原昌巳1 深澤潔1 安藤弘1
所属機関: 1東邦大学医学部泌尿器科学教室
ページ範囲:P.1059 - P.1063
文献購入ページに移動陰嚢内容の急性有痛性病変は,いわゆるacutescrotumと総称されている。陰嚢内容は表在性臓器であるにもかかわらず,急性病変では腫脹および疼痛が著しく,触診によつても十分な所見をうることが困難なことがあるので,その鑑別診断にはしばしば困惑することがある。このような時に超音波検査法を行うと,これら病変の診断に優れた効力を発揮することができる1〜5)。
われわれは,過去11年間に228例の急性有痛性陰嚢疾患に超音波診断を行い良好な臨床成績を挙げることができた。今回は,超音波断層法と超音波ドプラ法を用いたわれわれのacute scrotumの診断法について述べる。
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