文献詳細
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文献概要
はじめに
特発性精索静脈瘤(以下,精索静脈瘤とする)は精子形成能に影響を及ぼし,精液性状の質的低下をもたらす。特に精子頭部の細長化(tapering)や未熟精子細胞の高率な出現および運動性の低下が特徴とされている。
本症と男性不妊との関わりについて否定的な報告も散見されてはいるが,その根治的療法後の妊娠成功率は諸家の報告によれば15〜55%とされ,男性不妊に対する他の治療法による妊娠成功率と比べきわめて良好である。この事実は本症の治療を積極的に行うことの有用性を示唆している1)。
特発性精索静脈瘤(以下,精索静脈瘤とする)は精子形成能に影響を及ぼし,精液性状の質的低下をもたらす。特に精子頭部の細長化(tapering)や未熟精子細胞の高率な出現および運動性の低下が特徴とされている。
本症と男性不妊との関わりについて否定的な報告も散見されてはいるが,その根治的療法後の妊娠成功率は諸家の報告によれば15〜55%とされ,男性不妊に対する他の治療法による妊娠成功率と比べきわめて良好である。この事実は本症の治療を積極的に行うことの有用性を示唆している1)。
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