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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科38巻2号

1984年02月発行

原著

人工精液瘤造設術を行つた閉塞性無精子症の5例

著者: 吉田英機1 内藤善文1 井口宏1

所属機関: 1昭和大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.137 - P.139

文献概要

緒言
 男性不妊症の原因としての精路通過障害はDu-bin and Ameler1)によると男性不妊患者の約7.4%を占めるといわれている。その中で最も多いものは先天性精管欠損症であり,酒徳ら2)やPomerol and Marina3)によると40〜50%近くも占めるとされ,無精子症の原因として決して少ないものではないことが指摘されてきた。
 その治療法として,生体膜4,5)あるいは血管6)などを利用した人工精液瘤造設術が行われてきたが,生着している期間が短いなどの欠点があり一般化するまでには至らなかつた。1980年Cruz7)は人工血管に着目し,monofilament polypropylene graftを利用した人工精液瘤造設術により1例の先天性両側精管欠損症の妻の妊娠に成功したと報告した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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