文献詳細
症例
後腹膜原発の悪性線維性組織球腫の1例
著者: 早川正道1 青輝昭1 畠亮1 中村宏1 向井清2
所属機関: 1防衛医科大学泌尿器科学教室 2防衛医科大学中検病理
ページ範囲:P.145 - P.148
文献概要
組織球に由来する悪性腫瘍のうちで,悪性線維性組織球腫(malignant fibrous histiocytoma以下MFH)は,主として四肢に多く発生し,後腹膜に発生する例は全体の10数%に過ぎないとされている。今回,われわれは,42歳男性で,右季肋部痛を主訴として来院した患者で,腎周囲の軟部組織より発生したMFHの1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。
掲載誌情報