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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科38巻3号

1984年03月発行

文献概要

Urological Letter・370

恥骨後前立腺摘出術への提言

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.224 - P.224

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 17年間もこの手術をやつてきているので,この手術をより単純にするために今までに,いくつかの手技を取り入れてきたが,それらを,いつどこで取りあげたかは覚えていない。これらが他人から教えられたものか,あるいは試行錯誤のすえに自然にそうしてきたのか,一々思い出せない。
 1)Dr.Lester Perskyは,筆者も協力したのであるが,止血のために前立腺被膜に平行した2列の縫合をした最初の人である。これを行うにはまず膀胱に濡らした開腹用パッドをのせ,その上から大型で撓屈性のある開創鉤で膀胱を頭側に引つぱる。筆者は1-0クロミックカットグートを用い前立腺そのものに深く糸が通り,摘出に困ることがないように注意して行う。その糸の両端を長く残しておいて止血鉗子で掴んでおく。頭側がすんだら前記のパッドを取りのぞき,それを先の長く残した糸の端の上においておく。開創鉤をとり去つたあとは,下方の1列の縫合が楽にできるように,前記の糸を頭側に引つぱればよい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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