文献詳細
文献概要
症例
von Hippel-Lindau病に合併した腎細胞癌の1例
著者: 飯田宜志1 星野英章2 長田恵弘2 勝岡洋治2 河村信夫2
所属機関: 1東海大学医学部移植学教室I 2東海大学医学部泌尿器科学教室
ページ範囲:P.229 - P.231
文献購入ページに移動von-Hippel-Lindau病(以下HLDと略す)は網膜に発生する血管腫を主たる病変とし,中枢神経系,腹部諸臓器に血管腫あるいは嚢腫を合併する症候群と定義されている。中枢神経系では小脳血管腫が多くみられ,腹部では膵や腎に嚢腫の発生する頻度が高く,稀にこの症候群に腎細胞癌の合併も報告されている。
われわれは今回,HLDに合併した腎細胞癌の1例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する。
掲載誌情報