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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科38巻5号

1984年05月発行

手術手技

追加発言 1

著者: 川村俊三1

所属機関: 1山形大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.384 - P.385

文献概要

 画像診断技術の進歩とカテーテルの改善および末期癌症例であつても尿路変向を依頼されることが多くなつていることより,腎瘻術の適応は拡大し,症例数も増加する傾向にある。とくに経皮的腎瘻術の技術と器具の進歩はめざましく,従来尿管皮膚瘻の適応とされていた症例の大部分は腎瘻術の適応に変わつていくものと考えている。
 腎瘻造設は腎盂拡張の有無,程度により難易度は大きく異なり,手術術式も選択されるべきであると考えており,また腎機能回復の可能性を予測することも重要であり,腎シンチグラフィー,レノグラムにより腎機能と上部尿路通過障害であることを確認し,さらにenhanceしたCTにより腎実質の厚さと腎盂拡張の程度を知ることが,手術適応,術式を決定する上で,有用かつ重要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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