文献詳細
Urological Letter・373
文献概要
筆者は毎年,両側除睾術とエストロジェン療法を行い長期生存している多数の前立腺癌患者を診ている。しかし,どの患者が多くのテストステロン・レセプターを持つており,ホルモン療法に適するかを見分け得る信頼すべき組織化学的あるいは生物学的検定方法がないのが残念である。ことにもはや性的能力のない患者にとつて両側除睾術あるいはエストロジェン療法を受けることには何らの抵抗もない。両側除睾術には特にこれといつた副作用はない。放射線療法よりも費用の上でも安上りである。特に除睾術が短い入院日数かあるいは外来で行われた場合はなおさらである。
筆者は,Stage Bかstage Cの患者で70歳台で,ことに70歳台後半の場合,放射線治療を施すべきか否かについてはしばしば疑問に思うことがある。筆者らすべての者が,ホルモン療法で長期間コントロールされている患者を知つている。ことに老年者が増加している現在,前立腺癌患者のテストステロン・レセプターについての信頼できる検定方法がわかるようになれば,大いに助かることになるのである。
筆者は,Stage Bかstage Cの患者で70歳台で,ことに70歳台後半の場合,放射線治療を施すべきか否かについてはしばしば疑問に思うことがある。筆者らすべての者が,ホルモン療法で長期間コントロールされている患者を知つている。ことに老年者が増加している現在,前立腺癌患者のテストステロン・レセプターについての信頼できる検定方法がわかるようになれば,大いに助かることになるのである。
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