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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科38巻6号

1984年06月発行

原著

進行性膀胱腫瘍,前立腺腫瘍に対する選択的動注療法の経験

著者: 熊谷章1 丸彰夫1 小柳知彦1 佐々木正人2

所属機関: 1北海道大学医学部泌尿器科学教室 2旭川医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.529 - P.534

文献概要

緒言
 膀胱癌に対する根治的治療としては,膀胱全摘および尿路変更術が一般に行われているが,進行癌や高齢による一般状態不良例あるいは重篤な合併症のある例で根治手術不能例に遭遇することは稀ではない。これらの症例に対しては抗腫瘍剤化学療法や放射線療法あるいは免疫療法に頼らざるをえない。しかし,膀胱腫瘍に対する抗腫瘍剤の化学療法に関しては,薬剤やその投与方法が進歩したとはいえ,未だその効果は確立されたわけではない。
 私たちは,膀胱癌の全摘不能例とホルモン抵抗性前立腺癌に対し,cis-diaminedichlorideplatinum(以下CDDPと略す)とDoxorubicin hydrochloride(以下ADMと略す)を下臀動脈より内腸骨動脈に留置したカテーテルより注入し良好な結果を得たので症例を紹介し,若干の文献的考察を加えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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