文献詳細
文献概要
文献抄録
膀胱癌に対するcisplatin動注と温熱療法併用治療について
著者:
所属機関:
ページ範囲:P.534 - P.534
文献購入ページに移動対象は6名の膀胱浸潤癌で,浸潤は骨盤腔内に留まつている,組織診ではgradeⅡからⅣの移行上皮癌で,stage C 3名,D 3名あり,3名では両側尿管口の狭窄があり,2名に経皮腎瘻を必要とした。動注のカテーテルは股動脈を介してhypo—gastric art.の分枝下におき,これより100〜110mg/m2 cisplatinを48時間かけて動注した。動注前日と終了翌日までの4日間に生食水100ml/時間にマニトール,塩化カリを加えて点滴静注する。温熱処置は3管カテーテルで,排出温水温度が45℃になるよう調節して48時間注入した。治療後の検査は,10日毎に膀胱鏡,3日毎にクレアチニン,血球検査を行つた。骨盤腔以外に転移のない症例は,4週間後に膀胱全摘術施行し,組織検索とcisplatinの組織内濃度を検査した。
掲載誌情報