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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科38巻7号

1984年07月発行

文献概要

原著

原発性膀胱上皮内癌の臨床

著者: 坂下茂夫1 佐々木絹子1 丸彰夫1 小柳知彦1

所属機関: 1北海道大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.597 - P.600

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緒言
 膀胱上皮内癌(carcinoma in situ)は上皮内に限局したgrade 3の癌細胞からなる非隆起性尿路上皮悪性腫瘍と定義(UICC1))されている。進行性膀胱癌として全摘された膀胱の全割標本を詳細に検討すると,上皮内癌の病変を伴う頻度の高いことはよく知られており2,3),このような続発性の上皮内癌はUICC分類では第2型に相当する。一方,上皮内癌病変のみからなる原発性上皮内癌(第1型,UICC)は比較的稀であり,その治療方針の決定に際し困惑する場合がある。それは原発性上皮内癌の臨床経過が多様であるためであり,本疾患に関する臨床的情報が未だ不十分であるためと考えられる。本稿ではわれわれの経験した原発性膀胱上皮内癌症例の臨床像と治療成績につき述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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