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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科38巻7号

1984年07月発行

文献概要

Urological Letter

睾丸固定では絹糸でさえも後にはちぎれてしまうことがある/尿道狭窄に関する筆者の考え

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.610 - P.610

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 筆者は,最近左側睾丸が急に痛み腫れだした患者を12時間後に診察,手術をしたが後になつて困惑した経験がある。最初睾丸のスキャンを行つたが,患側睾丸には血流が証明されなかつた。開いてみると,その睾丸は捻転しており,完全に硬塞が起こつていた。そこで除睾術を行つた。同時に反対側睾丸を吸収性の糸で2カ所固定しておいた。
 ところが,1年後,固定しておいた右睾丸に疼痛と腫脹が起こり,24時間後にまた来院した。手術してみるとやはり捻転で完全に硬塞を起こしていた。やむをえず睾丸を摘出した。調べてみるとその睾丸には前に固定した糸が1本だけ残つていた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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