icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科38巻8号

1984年08月発行

Urological Letter・378

回腸導管からの採尿法

ページ範囲:P.700 - P.700

文献概要

 よく機能している小腸導管には通常残尿はほんどない。したがつて,導管から尿を採取して細菌尿をチェックしようとすることは時間的にも浪費であり,事実困難なことである。しかし,筆者は数年前に回腸導管のストーマをしばらく閉鎖しておき,Shiley No.4の気管カニューレの外管とオブトラトールを用いて行う採尿方法を発表した3)
 技術は単純だし,用いる器具は手に入りやすいものであり,病院にはよく在庫品があるものである。No.4の気管チューブにオブトラトールを付けたままストーマ中にできるだけ深く入れ,そのあと,3mlの液を低圧で入れてカテーテルバルーンを膨らます。これはダブルルーメンカテーテリゼーションの外側のルーメンとしての役目をするわけである。更にその中にNo.5の小児用栄養チューブを入れることで正常な残尿を採取することができる。もしも少なければオブトラトールによる再閉鎖で徐々に増やすことができて,導管を傷つけることも最小限に抑えて十分な検査材料を得ることができる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら