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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科38巻9号

1984年09月発行

手術手技

尿管S状結腸吻合術

著者: 丸彰夫1

所属機関: 1北海道大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.759 - P.764

文献概要

はじめに
 尿管S状結腸吻合術は回腸導管術や尿管皮膚瘻術などの他の尿路変更術と異なり,留置カテーテルや集尿袋を必要としないため,肉体的にはもちろん,尿臭などからの離脱という精神的な面でも,膀胱を保存しうる場合の間歇的自己導尿法とともに社会生活をおくるには最もよい尿路変更術であろう。
 また,hyperchloremic acidosisや腎盂腎炎とともに発現する腎不全や長期観察例におけるS状結腸吻合部の癌発生などの短所もあるが,実際に数年を経て通院している患者さんの満足した態度からは,やはり魅力ある術式である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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