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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科38巻9号

1984年09月発行

手術手技

追加発言 2

著者: 加野資典1

所属機関: 1加野泌尿器科医院

ページ範囲:P.765 - P.766

文献概要

 手術手技的には丸氏の論文と大旨同じであるが,異なる点を二,三あげてみると,S状腸管膜の間を腸内腔へ引き込む際,尿管の支持糸のみを引つぱると,尿管が裂け支持糸より離れる可能性があるので,尿管にネラトンを通し,尿管断端近くでネラトンをしつかり固定し,腸管を貫通させた剥離鉗子に支持糸とネラトンの端をつかみ,尿管をS状腸内腔へ導いている。
 尿管をS状腸に縫合する際に大切なことは,余剰尿管断端を切除することである。尿管吻合部の緊張を恐れ,尿管の長さが余剰のまま吻合すると尿管の屈曲の原因になり,水腎症を来すことになる。また吻合部はセミカフにしなくても支障はない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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