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症例
選択的腎動脈内注人線溶療法が有効と思われた腎動脈塞栓症の1例
著者: 真下透1 山中英寿1
所属機関: 1群馬大学医学部泌尿器科学教室
ページ範囲:P.785 - P.787
文献購入ページに移動腎動脈塞栓症は決して稀な疾患ではないと言われながら1),診断の困難さもあり,経験する機会の少ない疾患であつた。しかし,近年の診断技術の進歩,普及に伴い腎動脈塞栓症が早期に診断されることも多くなつてきた。一方,腎動脈塞栓症の治療法は以前は腎摘出術によることがほとんどであつた。しかし,近年では線溶療法などの保存的治療法,さらに血行再建術,塞栓摘出術などの積極的な外科的治療法も行われ,腎の機能を保存する方向へ進んでいる。
われわれは,最近腎動脈塞栓症の1例に選択的腎動脈内注入線溶療法を施行し有効と思われたので,若干の考察を加え報告する。
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