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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科39巻1号

1985年01月発行

手術手技

追加発言 2

著者: 北村康男1 森下英夫1

所属機関: 1新潟大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.23 - P.24

文献概要

 下大静脈腫瘍血栓は腎細胞癌の5%程度にみられ,原発巣とともにこれを除去した場合には,10年以上の長期生存例も報告されるようになつてきた。しかし,この腫瘍血栓除去に関する手技は,現在まで井上1),Ortenberg2)ら少数の論文がみられるだけである。今回の里見博士の記述は深い経験に基づく,非常に明快なもので,われわれも大いに参考になるところである。
 本来腫瘍血栓は下大静脈内に浮遊し,静脈壁に浸潤するものは10%以下にすぎず,多くの症例では下大静脈の切開だけで腫瘍血栓を引き出せると思われる。われわれは横隔膜より中枢側まで浮遊していた腫瘍血栓に対して,Fogatyカテーテルを用いた除去法を行い,良好な結果を得ているので,この経験を中心に,二,三の注意点を追加させて頂く。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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