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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科39巻1号

1985年01月発行

原著

特発性高カルシウム尿症患者に対するサイアザイド剤の結石再発防止効果

著者: 中西正一郎1 浅野嘉文1 小柳知彦1

所属機関: 1北海道大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.49 - P.52

文献概要

緒言
 尿路結石の治療では疼痛の改善,排石促進などの対症的療法,また主に腎機能の保持を目的とした結石溶解,手術的摘除療法が必要であることはいうまでもないが,結石の再発増大阻止を目的とする薬物療法も重要な治療である。しかし,尿路結石症ではとりわけその大部分を占める1)カルシウム(以下Ca)含有結石の成因は未だ明らかではなく,現在でもその再発防止の薬物療法は確立されたものではない。
 今回われわれはCa含有結石症でその形成の危険因子の一つである高Ca尿症を認めた症例にその改善を目的としthiazide剤を投与し,主に結石の再発増大の防止効果につき臨床的に検討したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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