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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科39巻1号

1985年01月発行

原著

尿素分解菌によるサンゴ状結石の形成

著者: 平石攻治1 中村章一郎1 山本修三1 米澤正隆1 黒川一男1

所属機関: 1徳島大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.53 - P.58

文献概要

緒言
 腎のサンゴ状結石は,尿素分解菌による腎盂腎炎を伴うことが多く,菌の産生するウレアーゼが結石の発育に重要な役割を果していることは,よく知られている。この場合,尿素分解菌が原発性に結石を形成しサンゴ状へ発育させるのか,もともとあつた結石に同菌による腎盂腎炎が合併し,二次的にサンゴ状へと発育するのかは,議論のあるところである。さらに尿素分解菌はなぜ結石をサンゴ状に発育させるのかも疑問である。
 今回,4例の患者で,サンゴ状結石の出現前後を観察する機会を持ち,臨床経過および結石の構造について検討し,上記の問題点について考察を行つたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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