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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科39巻1号

1985年01月発行

文献概要

原著

電気水圧衝撃波による尿路結石破砕—硬性尿管鏡による経尿道的破砕,摘出について

著者: 桑原正明1 折笠精一1 棚橋善克1 神部広一1 黒須清一1 景山鎭一1

所属機関: 1東北大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.59 - P.64

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緒言
 経皮的尿路結石摘出法は上部尿路結石に対する治療法として確立されてきた感があり,一施設で数百例を越す報告もみられるようになつてきた1,2)。われわれもこれまで積極的に本法を試み,その有用性について報告してきた3,4)。その後症例も増し1984年7月末で160例をかぞえている。この方法は従来の手術療法にくらべれば侵襲が少ないとはいうものの,腎瘻を造設することが前提となつているため,その意味ではやはり外科的侵襲が避けられない。こうした経皮的操作が可能となつた背景には各種の内視鏡の開発があげられるが,最近,硬性尿管鏡が出現し5〜7),上部尿路結石に対して経尿道的なアプローチが可能となつた。この尿管鏡は診断的に有力であるばかりでなく,尿管結石に対しては外科的な侵襲を加えることなくアプローチできるという点で画期的なものであろう。ところで,結石が大きな場合には経皮的摘出の場合と同じように結石をあらかじめ破砕,縮小することが必要になる。破砕手段としてはこれまでと同様に超音波(US),および電気水圧衝撃波破砕器(EHL)を利用することができる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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