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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科39巻10号

1985年10月発行

文献概要

特集 インポテンスの診断と治療

器質的インポテンスの鑑別診断法

著者: 石井延久1

所属機関: 1山形大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.823 - P.826

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 インポテンスの原因は非常に多岐にわたり,種種の要因が重なつて発症することが多い。そのためにインポテンスの診療が非常に複雑で時間と手間のかかる作業になることから,これが一般医家から敬遠される一つの要因となつている。そのため,インポテンスの診療は種々の検索を効率よく行い,その原因を正確に診断することが患者の治療方針の決定に重要である。第1図はわれわれの行つているインポテンス患者の診療手順である。これは一般泌尿器科外来で種々のスクリーニング検査(心理テストまで含めて)を行い,同時に視覚性刺激(visual sexual stimulation;V.S.S.)を負荷して勃起がおこれば陰茎温度曲線から機能的インポテンスと診断する1)。しかし,V.S.S.負荷により勃起のおこらない症例や不完全な症例については視覚刺激の有効性を検討すると同時に夜間睡眠時の勃起(nocturnal penile tumescence;N.P.T.)の検索を行う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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