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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科39巻11号

1985年11月発行

小さな工夫

女性尿失禁術(Stamey-Pereyra法)用の金属針

著者: 水尾敏之1 大島博幸1

所属機関: 1東京医科歯科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.926 - P.926

文献概要

 1959年,Pereyraにより恥骨上小切開創から腟前壁に金属針を非直視下操作で穿刺し,傍尿道組織を吊り上げる女性尿失禁の新しい術式が発表された。1973年,Stameyにより内視鏡検査を併用することにより適切な位置の吊り上げが可能となつた。その後の多数の追試成績で高い治癒率が報告され,有効性が確認されており,現在では女性腹圧性尿失禁の手術法としては第一に選択されるべき方法となつている。ところが,この術式に用いる金属針が本邦ではいまだ入手が困難といえる。
 そこでPereyra針の原型を改良した金属針を作成した。刺入に際してあらかじめ超音波あるいはカテラン針などで恥骨上小切開創から腟前壁までの距離を測定しておき,針先からその長さに当る所に可動性を持つストッパーを移動し固定させる。この操作により過剰の穿刺を防止することが容易となる。また針の支持部を太く長くすることにより穿刺操作が楽に行える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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