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原著
器質的インポテンスに対するsilicone-silver penile prosthesis挿入手術の経験
著者: 丸茂健1 馬場志郎2 篠田正幸2 田崎寛2
所属機関: 1東京電力病院泌尿器科 2慶應義塾大学医学部泌尿器科学教室
ページ範囲:P.935 - P.938
文献購入ページに移動インポテンス(以下IMP)の治療として両側の陰茎海綿体白膜下に一対のpenile prosthesisを挿入し勃起状態を維持させる方法は1966年にBeheri1)によつて初めて報告され,prosthesis挿入手術として現在最も広く行われている手術法の原型とされている。その後,材質と手術法について研究が積み重ねられた結果,Scott型2)のinfla-table penile prosthesisとSmall Carrion型3),Finney型4),Jonas型5)のnoninflatable penileprosthesisが実用化され,その安全性と有用性が評価されている。本邦においても岡本ら6),藤岡ら7),石井ら8)による報告があるが未だ普及した治療法とは言い難い。著者らは1984年8月から1985年7月までの1年間に8例の患者にPenileprosthesis挿入手術を施行し,その安全性と治療成績を検討したので報告する。
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