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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科39巻12号

1985年12月発行

文献概要

綜説

H-Y抗原と性腺分化

著者: 山田清美1

所属機関: 1国立病院医療センター臨床研究部遺伝疫学室

ページ範囲:P.979 - P.988

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はじめに
 ヒトをはじめとして多くの哺乳動物では,性腺分化は胎生期において未分化性腺に何らかの因子が働き精巣へと発生を誘導する,またはこの因子が欠如していると卵巣へと性腺分化を遂げると想像され,その因子は古くから精巣決定因子(TestisDeterminating Factor,TDF)とよばれてY染色体性の遺伝子に支配されていることまでが判明していた。ところが1975年頃から,その因子がさらに具体化されて以前から発見されていたH-Y抗原とほぼ同じものではなかろうかという考えが起こり,動物における発生実験からも証拠立てられて現在ほとんど決定的となつてきた。ここでは,性腺分化におけるH-Y抗原の働きについてこれまでの知見をまとめてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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