文献詳細
原著
進行性陰茎癌切除後の再建における大腿筋膜張筋皮弁の応用について
著者: 田代和也1 鈴木正泰1 和田鉄郎1 大石幸彦1 町田豊平1 栗原邦弘2
所属機関: 1東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室 2東京慈恵会医科大学形成外科学教室
ページ範囲:P.1013 - P.1016
文献概要
近年,形成外科技術の進歩により,癌の根治的手術などに伴う広範囲の皮膚欠損を十分に補えるようになつてきた。泌尿器科領域においては,外陰部の悪性腫瘍,特に陰茎癌の広汎切除術後の皮膚欠損に対して,形成外科的技術の応用が重要なものとなつている。今回,われわれは進行性陰茎癌の手術に伴う広汎な皮膚欠損をきたした症例に対して,大腿筋膜張筋皮弁(Tensor Fascia LataMyocutaneous Flap)を用いて皮膚欠損部の再建を行い良好な結果を得ているので報告する。
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