文献詳細
症例
フェナセチン濫用による原発性膀胱腫瘍の1例
著者: 羽入修吾1 高木隆治1 西山勉1 関根昭一2
所属機関: 1新潟大学医学部泌尿器科学教室 2新潟県立吉田病院泌尿器科
ページ範囲:P.1037 - P.1039
文献概要
フェナセチン濫用による尿路腫瘍は欧米ではすでに140例以上報告されており,その発癌性が問題となつているが,本邦での報告はわずかに山本ら1)の1例だけである。最近われわれはフェナセチン濫用による腎乳頭壊死患者で原発性膀胱腫瘍が発生した1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。
掲載誌情報