文献詳細
原著
膀胱腫瘍に対するBCG膀注療法の経験
著者: 澤村正之1 李漢栄1 門脇和臣1 石橋晃2 小柴健2
所属機関: 1北里研究所病院泌尿器科 2北里大学医学部泌尿器科学教室
ページ範囲:P.125 - P.129
文献概要
表在性膀胱腫瘍に対して1976年Moralesら1)がBacillus Calmette-Guérin (BCG)の膀胱内注入療法を報告して以来,欧米を中心にその評価が高まつている2〜9)。特に最近では上皮内癌(CIS)の治癒例や5〜8),局所浸潤癌の治癒例5,6)も報告されている。われわれも膀胱腫瘍に対して,Moralesらのレジメンに準じてBCG膀注および皮内接種(以下皮内接種も含めてBCG膀注と略す)を施行したので若干の知見とあわせて報告する。
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