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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科39巻2号

1985年02月発行

原著

表在性膀胱癌に対する半骨盤照射の効果

著者: 田代和也1 町田豊平1 大石幸彦1 上田正山1 木戸晃1 和田鉄郎1 吉越富久夫1 山下孝2 望月幸夫2

所属機関: 1東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室 2東京慈恵会医科大学放射線科学教室

ページ範囲:P.131 - P.134

文献概要

 われわれは,膀胱癌の治療に放射線治療が一つの積極的治療法であると考え,その有用性を指摘してきた1〜4)。とくに表在性膀胱癌に対しては,その根治的治療と再発予防の目的で,経尿道的膀胱腫瘍切除術(以下,TUR-Bt)後に根治的放射線治療を行つてきた。その結果,再発の予防効果は十分に認められたが3),放射線治療に伴う副作用,とりわけ晩期障害は,それを無視できるほど少なくないことも判明した。このため,根治的な治療と同時に,副作用を軽減する目的で,病巣が左右いずれかの膀胱壁に偏在するhigh grade膀胱癌に対して患側のみの半骨盤照射を1978年より試みている。現在までにこの治療法の対象となつた症例が15例に達したので,これまでの治療成績と経過をここに検討した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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