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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科39巻3号

1985年03月発行

講座 性行為感染症(STD)の診断と治療

III.梅毒

著者: 岡本昭二1

所属機関: 1千葉大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.203 - P.206

文献概要

はじめに
 梅毒は梅毒トレポネーマTreponema pallidumを病原体とする性病である。1905年Schaudinn,Hoffmannによる梅毒トレポネーマの発見,1906年Wassermannによる梅毒血清反応の確立,さらに1909年Ehrlich-Hataによるsalvalsanによる梅毒の治療法の開発など,今世紀のはじめになつて,ようやく梅毒に対する近代医学の方法論が用いられるようになつた。
 このような進歩にもかかわらず,感染力の強い第1期,第2期梅毒のような顕症梅毒の症例の流行はpenicillinの開発まで続いていた。1943年米国のMahoneyらが行つたpenicillinによる梅毒の治療は顕症梅毒の流行の減少に大きな役割を果した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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