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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科39巻3号

1985年03月発行

文献概要

原著

睾丸腫瘍の治療成績と腫瘍マーカーの臨床的意義

著者: 坂下茂夫1 出村孝義1 斉藤文志郎1 平野哲夫1 小柳知彦1

所属機関: 1北海道大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.223 - P.226

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緒言
 最近の睾丸腫瘍の治療成績の向上はめざましい。特に,最近数年間のCDDPを併用した化学療法の進歩が治療成績の向上に大きく貢献しているわけであるが,1970年代半ばからの腫瘍マーカーの研究,そしてCTスキャンの普及による治療効果の判定や,より正確な病期診断が可能になつたことも忘れることはできない。睾丸腫瘍の腫瘍マーカー,すなわち,AFPやHCGは睾丸腫瘍の組織発生の基礎的研究の発展を促したばかりでなく,組織診断上の補助手段としての役割を担つてきた1〜3)。一方,強力な化学療法が導入され,画像診断が進歩するに従い,腫瘍マーカーの役割に限界のあることも報告されてきた4)。ここでは睾丸腫瘍における腫瘍マーカーの現時点の臨床的意義について,その有用性と限界について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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