文献詳細
手術手技
文献概要
はじめに
尿管瘤は従来考えられてきたよりかなり頻度の高い疾患ではないかと思われるが,適切な診断が下されないまま尿路感染のみを慢然と治療されていることもあり得る。尿管瘤は意外と複雑な疾患であり,個々の症例でも著しく差のある所見を示すので画一的に扱われるべきものでない。以前より単純性(simple)と異所性(ectopic)に分けられているが,明確に分類できない場合もある。また用語の定義について論議も出ている1)。本稿では便宜的に,正常尿管口部にある小球状のものを単純性,それ以外の正常尿管口からはずれ,あるいははみ出し,大きく不整形のものを異所性として分類した(第1図)。
尿管瘤は従来考えられてきたよりかなり頻度の高い疾患ではないかと思われるが,適切な診断が下されないまま尿路感染のみを慢然と治療されていることもあり得る。尿管瘤は意外と複雑な疾患であり,個々の症例でも著しく差のある所見を示すので画一的に扱われるべきものでない。以前より単純性(simple)と異所性(ectopic)に分けられているが,明確に分類できない場合もある。また用語の定義について論議も出ている1)。本稿では便宜的に,正常尿管口部にある小球状のものを単純性,それ以外の正常尿管口からはずれ,あるいははみ出し,大きく不整形のものを異所性として分類した(第1図)。
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