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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科39巻4号

1985年04月発行

Urological Letter

膀胱癌とBCG (Ⅲ)—成績/潜伏睾丸は家族的資質か

ページ範囲:P.336 - P.336

文献概要

 現在ある膀胱腫瘍を除去したり,再発を予防するために,BCGの膀胱内注入法の臨床的試みが今までにいくつか行われてきた。これらの研究でBCGは表在性膀胱腫瘍の再発頻度を減らせることが証明されたし,症例によつては腫瘍をなくすこともできることがわかつた。
 初期の研究で,Morales一派は1週に一度の注入を6回行つて,再発頻度の著明な減少を実証した。BCG注入を行う前は患者16人の162患者月間(patientmonths)に再発腫瘍は53あつたが,BCG療法を始めてからは222 patient monthsの間に再発は僅か7つしかなかつた。上皮内腫瘍の再発は2例だつた。あとになつてからの報告では12カ月から40カ月間に再発のなかつたのは20例中12例すなわち60%だつたと言つている。再発の頻度は84%の減少である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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