文献詳細
特集 泌尿器科領域における腫瘍マーカー
文献概要
はじめに
最近10年間の睾丸腫瘍の臨床における各種の進歩発展は目覚しいものである。Cis-diaminedichlo-roplatinum(CDDP)を中心とする化学療法の発達は,non-seminomatous germ cell tumor(NSGT)の治療成績を飛躍的に向上させることに役立つており,computed tomography(CT)や腫瘍マーカーの発展は,睾丸腫瘍の診断面で極めて貢献している。とくにradioimmunoassay(RIA)やenzymeimmunoassay(EIA)など免疫学的手法により,高感度で測定可能になつた腫瘍マーカーは,睾丸腫瘍の診断と経過観察においては不可欠の検査法になつている。
以下睾丸腫瘍の95%を占める胚細胞腫瘍のマーカーについて,腫瘍組織との関係,臨床成績など若干の解説を加える。
最近10年間の睾丸腫瘍の臨床における各種の進歩発展は目覚しいものである。Cis-diaminedichlo-roplatinum(CDDP)を中心とする化学療法の発達は,non-seminomatous germ cell tumor(NSGT)の治療成績を飛躍的に向上させることに役立つており,computed tomography(CT)や腫瘍マーカーの発展は,睾丸腫瘍の診断面で極めて貢献している。とくにradioimmunoassay(RIA)やenzymeimmunoassay(EIA)など免疫学的手法により,高感度で測定可能になつた腫瘍マーカーは,睾丸腫瘍の診断と経過観察においては不可欠の検査法になつている。
以下睾丸腫瘍の95%を占める胚細胞腫瘍のマーカーについて,腫瘍組織との関係,臨床成績など若干の解説を加える。
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