文献詳細
手術手技
文献概要
炎症や腫瘍が腸あるいは膀胱に原発し,慢性の過程を経て腸管と膀胱が癒着して,更に瘻孔を形成するに至る。疾患の性格上,同じひろがりの病巣をもつ症例はなく1例1例が異なつた様相を示すといつても過言ではない。治療は炎症性疾患ならば病巣切除と瘻孔閉鎖を,腫瘍性疾患は根治療法,時にはpelvic exenterationも必要となる。が,原因が那辺にあれ切除範囲の違いにすぎず,膀胱腸瘻の手術の基本は膀胱部分切除と腸の切除吻合にあることにかわりはない。
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