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尿路移行上皮癌にある種の抗癌剤,たとえばMethotrexate(M),Cisplatin(C),Doxorubicin(D),Vinblastin(V)などが有効であることは知られている。著者らの所属する癌センターで,1975年より1981年の間に治療した膀胱癌のPhase ⅡStudyで,上記抗癌剤の有効率(完全寛解と部分寛解)を見ると,C 30%,M 29%,D 17%,V 18%であつた。Mについては236例の膀胱癌について投与法を種々かえて治療した結果の有効率が29%であつた。Vについては文献的報告の集計では16%であるが,このMとVの併用投与についての報告はないので,著者らはこの両者の相乗作用を期待して進行性膀胱癌に併用投与の治験について述べている。
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