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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科39巻6号

1985年06月発行

原著

前立腺肥大症に対する交感神経α1受容体遮断剤の効果

著者: 清水嘉門1 中井克幸1 今井強一1 山中英寿1

所属機関: 1群馬大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.487 - P.490

文献概要

緒言
 前立腺閉塞症,神経因性膀胱による排尿障害に対する保存的治療として,近位部尿道の神経支配が交感神経α受容体優位であることが明らかになりつつあり,交感神経α受容体遮断剤(αブロッカー)の投与は,対症的治療だが速効性の効果が予測される。αブロッカーであるPhenoxybenzamine(POB)の有用性はCaineら1〜3)に代表される多くの報告がある。しかし,POBは副作用や発癌性の問題からわが国では製造中止となつている。高血圧治療薬として最近開発された塩酸プラゾシン(ミニプレスR)は,交感神経α1受容体遮断剤であり,その副作用として尿失禁が報告されている4,5)。われわれは,塩酸プラゾシンを前立腺肥大症による排尿障害に対して投与し,若干の知見を得たので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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