icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科39巻6号

1985年06月発行

文献概要

交見室

進行性睾丸精上皮腫の治療法について

著者: 武田正之1

所属機関: 1新潟大学泌尿器科

ページ範囲:P.538 - P.538

文献購入ページに移動
 本誌第38巻12号に掲載された拙稿「PVB療法が奏効した肺転移を伴う睾丸精上皮腫の1例」に対して,赤阪雄一郎先生より御意見をいただき有難うございました(第39巻4号交見室)。御指摘の点を要約しますと,1)正確なstaging法,2) PVB, VABなどに抵抗性となつた場合のsecond-line chemotherapy,3)進行性精上皮腫に対する照射療法の意義と副作用,の3点であると思います。まず第1点につきましては先生方の御意見とまつたく同じく,画像診断技術や腫瘍マーカーの進歩にもかかわらず現在のところ臨床的にmicrometastasisを知る方法はないと考えます。第73回日本泌尿器科学会総会で藤目氏が脈管侵襲と転移との関係についての御発表をされておりましたが,現在の睾丸腫瘍取扱い規約には病用組織学的分類に脈管侵襲,リンパ管侵襲の項目が含まれておりません。今後この方面の研究が進むことを期待します。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら