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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科39巻7号

1985年07月発行

文献概要

原著

腎癌における腫瘍マーカーの有用性について

著者: 神田裕三1 石井勝2 田利清信3 佐竹一郎3

所属機関: 1埼玉県立がんセンター内科 2埼玉県立がんセンター臨床検査部 3埼玉県立がんセンター泌尿器科

ページ範囲:P.579 - P.583

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緒言
 近年,種々の腫瘍マーカーが開発され,癌の臨床に利用されつつあるが,腎細胞癌に関するマーカーの報告が乏しいのが現状である。しかしながら既存の腫瘍マーカーが,腎癌においてどのような臨床的価値を有するのか評価することも極めて意義があると考えられる。ところで既知の腫瘍マーカーは肝細胞癌あるいは睾丸腫瘍におけるα-fetoproteinのように臓器特異性の高い腫瘍マーカーと,carcinoembryonic antigen(CEA)などの臓器非特異的なマーカーに分類されるが1),著者らは後者に属するbasic fetoprotein(BFP),tissuepolypeptide antigen(TPA)およびimmunosup-presive acidic protein(IAP)について腎癌の診断,治療効果,病状経過のモニタリングなどの臨床的有用性を検討したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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