icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科39巻9号

1985年09月発行

症例

化学療法で治癒した肺転移性睾丸絨毛癌の1例

著者: 富田康敬1 米山威久2 小川秋実2

所属機関: 1厚生連篠ノ井病院泌尿器科 2信州大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.771 - P.773

文献概要

 睾丸腫瘍に対する多剤併用化学療法は著しい効果をあげ,従来予後不良とされた睾丸絨毛癌でも多数症例の成績の中に治癒したと思われる症例が散見されるようになつた1)。しかし,stageⅢの純型絨毛癌が完全治癒したと考えられる症例報告は,われわれの調べ得た限り本邦ではみられない。われわれは肺に多発性転移を有する睾丸絨毛癌(pure choriocarcinoma)に対し,cisplatin,vin-blastine,pepleomycinの併用化学療法(以下CVP療法と略す)を施行し,転移巣消失後2年9ヵ月を経過した現在でも再発をみない症例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら