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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科40巻1号

1986年01月発行

原著

経皮的腎尿管切石術60例の経験

著者: 馬場志郎1 丸茂健2 中村聡1 柴山太郎1 出口修宏1 実川正道1 中薗昌明1 田崎寛1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部泌尿器科学教室 2東京電力病院泌尿器科

ページ範囲:P.45 - P.50

文献概要

 過去1年間に16例の尿管結石と44例の腎結石に対し経皮的腎尿管切石術(PNL)を施行した。90%の症例に腎杯穿刺前に6Fr.UPJ-occlusion balloon catheterを患側尿管に留置したが,これは特に尿管結石では結石を腎盂内に吹き上げるのに有効であつた。残石率は術後CTスキャンでのみ観察可能な小結石を含め14%であつたが,臨床的には93.4%に満足しうる結果が得られた。PNL術中の腎盂内圧を測定したところ,Amplatz workingsheathを使用しない場合には40〜60cmH2Oと高く,灌流液の体内吸収を考慮して術中の中心静脈圧の監視が必要であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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